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EYE KNOW

福岡在住B-BOYの音楽・映画・スポーツに関心を寄せて過ごす日々の観察記録

福岡を博多と呼ぶな。

福岡は博多ではない

 

福岡市民として福岡に生まれ育ち25年以上福岡の街に生きる者として、一部の勘違いした市民や全国の方々にちょっとしたクレームをつけたい。

 

タイトル通り一言、

 

「福岡を博多と呼ぶな。」

 

ということである。別に怒るほどの問題ではないが、誤解している人が本当に多いことなのでハッキリと言いたい。

 

福岡は博多ではない。

 

まず最初に言っておきたいのは、福岡を博多と呼ぶことは北海道を札幌と呼んだり宮城を仙台と呼ぶこととは訳が違うということである。何せ札幌も仙台も県(道)庁所在地であるが、博多に関しては主に"福岡市博多区"を指す言葉でしかないのだ。こう説明すると、次に「でも福岡と言えば、一番栄えているのは博多でしょ」という次の誤解が生まれる。確かに博多エリアはオフィス街としては市内で最も機能していると言って過言ではないが、ショッピングや行政の中心は中央区天神エリアだ。例えば、パルコ、三越、大丸、岩田屋(地元の伊勢丹系列百貨店)など全て天神エリアにあるし市庁も中央郵便局も全て天神エリアにある。

 

博多エリアと天神エリアを比べてどちらが上だという気はさらさらないが、福岡市民の感覚では福岡市の中心は天神エリアということになる。 

 

そもそも博多エリアと天神エリアは"那珂川"という川を隔てて隣接しているわけだが、なぜ筆者がここまでこだわりたいのかと言うと、歴史的に見ても福岡と博多は違うどころか二つのエリアは因縁浅からぬ関係であるからだ。福岡市の広報課長のコラムにわかりやすい解説があるのでクリックして参照してもらいたい。要約すると、那珂川を起点に西側は天神エリアを中心とした城下町、東側は博多エリアを中心とした商人の町で、両エリアは"市の名称"を争った仲ということなのである。

 

 

次に、市民の行動範囲からも福岡と博多の違いについて言及したい。筆者は福岡エリアで生まれ育った福岡市民であるが、普段の生活で特別な用事がない限り博多エリアに行くことはない。逆がどうかは定かではないが、どちらのエリアも十分に街としての機能を持っているので生活がどちらか片方のエリアで完結するのだ。東京にお住いの方でも、行動範囲が基本的に新宿周辺エリアで完結する方と東京駅周辺エリアで完結する方がいるだろう、そのイメージが近いかもしれない。全く博多エリアに行かないというわけではないが博多エリアのことは良く分からず地元感を持てないのである。よく東京の友人が福岡に来訪する際に「博多駅周辺でオススメのご飯ある?」と尋ねられるが、福岡(天神)エリアを行動範囲とする筆者は博多エリアに関して観光客のリサーチ力に毛が生えたレベルの知識しか持たないのだ。

 

 

何故福岡は博多と呼ばれるか。

 

では何故全国的に福岡のことを博多と呼ぶようになったか、大きな原因の一つに上にリンクを貼ったコラムの説明にもある通り"交通の問題"があると考えらる。

 

天神エリアには西鉄福岡駅や地下鉄七隈線起点の天神南駅があり福岡市の交通の中心と言える。しかしながら一方の博多エリアにあるみなさんもご存知の博多駅は新幹線やJRの起点となっており福岡県の交通の中心、ひいては九州の交通の中心なのである。よって、当然福岡市民ではない福岡県民や福岡県外の方々にとっては博多エリアが福岡の中心のように思えるだろう。福岡は、交通の拠点が市と県で違い複雑なのである。

 

"交通の問題"の他に原因を考えると、やはりメディアの影響が大きいのか。全国5大都市という名目で、"東京・大阪・名古屋・札幌・博多"のように並べられては誤解も一向に解消されないままであるし、芸能人は歓楽街である中洲で遊ぶことが多いのだろう。中洲は博多エリアに含まれるため、芸能人が福岡の街を「博多」と誤解し発言することが多いのも問題だ。

 

 

あとがき。

最後に、誤解されないように改めて強調するが、本文は福岡の街全てを指して"博多"と呼称されるのに異を唱えるものであって、博多エリアが「博多」と呼ばれることに抵抗は当然全くない。博多エリア外のことも指しているのに「博多」と呼ばれることに抵抗があるのだ。

 

最後まで本文を読んでいただいた方は是非、福岡市民と会話する機会があればこの話をしていただきたい。きっと盛り上がるだろう。しかしながら全国の方々の誤解を甘受して、博多エリア外の生まれ育ちであるのに「出身?博多です」とか「博多の実家に帰省します」なんて適当なことを言う不届きな福岡市県民も多くいるので、そのときは問い詰めて説教してもらいたい。