EYE KNOW

福岡在住B-BOYの音楽・映画・スポーツに関心を寄せて過ごす日々の観察記録

AppleのハイセンスなCMソング

みんな大好きApple製品。

 

 皆さんはアップル社の製品はお持ちだろうか。iPhoneを筆頭にiPodMac book、テックギークな方はApple watchもバリバリ使いこなしているだろう。「自分には縁がない」とお思いのwindowsandroid派の方も、ひょっとするとiTunesは利用したことがあるかもしれない。本文を目にする方の多くはApple製品に少なからず触れて生活しているのではないか。ここ日本でも長い時間をかけながらも、Apple製品は確実に浸透してきたと言えよう。

 

もとより筆者はアナログな人間であるので、Apple製品の品質がどうのという話を本文でするつもりはない。むしろそういった情報にとんと疎くてもApple製品を愛用しているユーザーは多い。クリエーター向けを謳うApple製品が持つ最大の魅力とも言える"デザイン性"や"クールさ"。ギークな方々から「スカした情弱」は嘲笑の的であるかもしれないが、あえてそんなApple製品のイケてる雰囲気を象徴するテレビCM音楽に触れたい。製品自体がどうであれ"イケてる"を売りにするならば、CMでもイケてなければならないのだから。

 

 

耳がピクつくCM音楽。

 

 筆者は広告について無学なのでAppleのテレビCM自体の素晴らしさは判断しかねるが、CM音楽にはなかなかの思い入れがある。筆者の考えではAppleのCM音楽は、日本のテレビで流れる他のCM音楽とは違う。テレビ画面を見ていなくても音だけ聞いていれば耳がピクつくのだ。MTVなどを流していれば話は違うのかもしれないが、民放のテレビをつけていてAppleのCM音楽が流れると「何のCMが流れているんだ?」とついつい気になってしまう、そしてテレビ画面に注目し「おーAppleか。」と納得してしまうのだ。

 

そんなAppleのCM音楽がスゴイところは、単にニッチなところを突いてマイナーな音楽を起用しているわけでなく、ある時は気鋭のサウンド、またある時はクラシック中のクラシックを起用するところである。「この製品のイメージに合う曲はコレだ」という単純な発想でなく、DJ/セレクターのような現代的感覚が効いているため見聞きするものを惹きつけるのである。(勿論、音楽プレイヤーであるiPodのCMの功績は大きいだろうが。)

 

 

 

以下筆者の印象が強いものをペタペタ。

 

2004年 iPod 4G + iTunesのCM曲

Channel Surfing - Single

Channel Surfing - Single

  • ふぃーちゃー きゃすと
  • エレクトロニック
  • ¥150

 

 

2006年 iPod shuffle 2G CM曲

www.youtube.com

Prototypes

Prototypes

  • Prototypes
  • ロック
  • ¥1600

 

Prototypes (Dig)

Prototypes (Dig)

 

 

2007年 iPod 5G + itunes CM曲

www.youtube.com

 

 

Costello Music

Costello Music

  • ザ・フラテリス
  • ロック
  • ¥1300

 

コステロ・ミュージック

コステロ・ミュージック

 

 

 他にも2014年のiPadのCMに起用されていたマッシュアップブレンダーとして名高いAmerigo GazawayのMarvin GayeMos Defのブレンド曲が筆者としては秀逸だったのだが、こちらはやはり権利関係がグレーだったのか今となってはどこでも聞くことができないのは少し残念だ。これらの印象的な気鋭のサウンドにビートルズDeep Purpleのクラシック、更にはメインストリームでも時代を彩ったEMINEMのLose YourselfやFranz FerdinandColdplayも起用しているので本当に隙がない。

他にも皆さんにはそれぞれに印象的なAppleのCM音楽があるかもしれない。ジャンルレスかつ年代も幅広く見てセレクトされているためあらゆる層の視聴者の耳をピクつかさせ、これこそが、AppleのCM音楽がイケている所以であるかもしれない。

 

 

結局何が言いたいか。

 とどのつまり、AppleのCM音楽がイケてるという主張がしたいだけの文章になってしまったが、最後に本年のiPhone6のCM音楽に起用されたこちらを聴いてほしい。

 

www.youtube.com

 

テレビを視聴する人なら誰もが耳にしただろう。印象的なポエトリーリーディング調のRAPが素晴らしい。Little SimzはUKのフィメールMCでRAPだけでなく歌えるマルチな才能を持つアーティストなのだが彼女のCM起用曲Wingsが収録されているデビューアルバム"A Curious Tale of Trials + Persons"の出来がものすごく良い。かなり遠回りしたが、本文は彼女の才能を筆者として猛プッシュするのが最終目的である。

彼女が新しいアルバムを出したのだが、日本でフィジカルリリースされる気配がない。クレジットを見るだけでもジャマイカのホープChronixxをフィーチャーしているなど胸がワクワクするし、彼女のSoundcloudページで試聴する限りかなりいい匂いを感じている。

これからもAppleのCM音楽には反応せざるを得ないだろうし、楽しみなのは間違いないが、Little Simzの才能にもう少し光が当たって筆者含む日本のリスナーの耳に届くことを願うのみである。

 

↓要チェック

A Curious Tale of Trials & Per

A Curious Tale of Trials & Per

 

 

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